少女文学演劇『雨の塔』感想7

舞台
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2021/03/21 矢咲・小津ver(03/21) 三島・都岡ver (03/21)現地観劇
2021/03/21 矢咲・小津ver(03/20) 見逃し配信観劇
2021/03/22 三島・都岡ver(03/21)矢咲・小津ver(03/21) 見逃し配信観劇
2021/03/23 矢咲・小津ver(03/19)三島・都岡ver(03/19) 見逃し配信観劇
2021/03/24 三島・都岡ver(03/20)矢咲・小津ver(03/20) 見逃し配信観劇
2021/03/25 矢咲・小津ver(03/21)三島・都岡ver(03/21) 見逃し配信観劇
2021/03/26 矢咲・小津ver(03/19)矢咲・小津ver(03/20) 見逃し配信観劇
2021/03/27 矢咲・小津ver(03/21)三島・都岡ver(03/21) 矢咲・小津ver(03/19)見逃し配信観劇

To:まだ観劇していない方
ネタバレ含むので、まずは観劇をおすすめします。

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千秋楽の「いっそ世界の全ての人が」の歌の、
あなたにとって私は「なんですか」の声が絞り出してる感がつらくて好き。

「切り捨てる勇気」の歌は、千秋楽がやっぱり観ていて一番しんどい。
千秋楽のカメラワークだけ、小津が舞台から降りて一人去っていく後ろ姿も映るし。
あの一度入ったら終わるまで出ることのできない舞台から、
小津が一人、飛び降りていく演出って、
めちゃくちゃ罪深いぐらいえっぐいけど、いいよね。

「さわらないで」の手も、
「ほほえまないで」の手も、
切り捨てることができなかった小津の優しさが滲み出ていて胸がつまる。

初日の濃密シーンは、ほんとに初夜感がある。
小津が無意識に胸の前に手を持っていくことが多くて、
「隙間を埋めるように求める」のところの手も、まだ戸惑いが混じっていていい。
あああと、小鳥の鳴き方がよいです(小声)
初日は、小津が初めて「必要だよ」と言ってもらえた夜だと特に感じるから好き。

ずっとこの濃密な時間を繰り返していれば、
ずっと小津に「必要だよ」と言い続けてあげられれば、
と、いまだに考えてしまう。
そういえば、三島が劇中で同じようなことを口にしていたね……

小津のことで胸を痛める毎日だったけれど、
何度も何度も見返すうちに
「生きなきゃ」と強く思えるような作品に
『雨の塔』はだんだん私のなかで変わっていったような気がする。
スタァライトみたいにキラめきと熱で魅せてくれるような作品でなくても、
こういう気持ちって湧き出てくるんだという発見。

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