少女文学演劇『雨の塔』感想8

舞台
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2021/03/21 矢咲・小津ver(03/21) 三島・都岡ver (03/21)現地観劇
2021/03/21 矢咲・小津ver(03/20) 見逃し配信観劇
2021/03/22 三島・都岡ver(03/21)矢咲・小津ver(03/21) 見逃し配信観劇
2021/03/23 矢咲・小津ver(03/19)三島・都岡ver(03/19) 見逃し配信観劇
2021/03/24 三島・都岡ver(03/20)矢咲・小津ver(03/20) 見逃し配信観劇
2021/03/25 矢咲・小津ver(03/21)三島・都岡ver(03/21) 見逃し配信観劇
2021/03/26 矢咲・小津ver(03/19)矢咲・小津ver(03/20) 見逃し配信観劇
2021/03/27 矢咲・小津ver(03/21)三島・都岡ver(03/21) 矢咲・小津ver(03/19)見逃し配信観劇
2021/03/28 矢咲・小津ver(03/20)三島・都岡ver(03/20) 見逃し配信観劇

To:まだ観劇していない方
ネタバレ含むので、まずは観劇をおすすめします。

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矢咲・小津varで海に沈められたところに
救いを求めて三島・都岡varを観るのに、
もうこれ以上ないと思っていたところから
さらに深海に沈められないと
救いなんて得られない構造。
そして手は、矢咲・小津varの再生ボタンを押し、
私はまた空を見上げる。

マフィンについての考察。
矢咲が都岡から盗んだ2つのマフィンは、
三島と小津。
三島が胃に収めた5つのマフィンは、
三島、都岡、矢咲、小津、さくら。
三島が食べなかったマフィンを都岡の目の前で明るくたいらげる矢咲。

衣装についての考察。
都岡の首元のレースは三島のイメージ。

2日目、小津が貝を部屋に置く姿がカメラに入るけれど、
あれが濃密の始まりになる。
空を見上げている姿とはまた違う、
壊れかけの小津の姿が魅力的で好き。

「私がそばにいるから」の光のさし方は
2日目が1番好き。
物理的に2つのライトがついているけれど、
左のライトは小津が矢咲を抱きしめているから
後光みたいになって直接は客席に届かなくて、
右のライトだけが光っているように見える。
あの1つの光が、
矢咲にとっての小津の存在で、言葉で、
神様の赦しだったんだと思う。

これは特に初日の光の入りで完璧だったところなんだけど、
「おかえりと迎える優しい笑顔」で矢咲が振り返った瞬間、
小津が真ん中に歩いていくので
小津の身体で見えていなかった右のライトがさして、
2つのライトで眩しすぎて、
なぜか泣き出しそうになる……

濃密シーンは、
1度目は矢咲のアクションを受けるだけの小津が
2度目は小津も同じことを矢咲に求める振り付けになってるの、
大変好きです。

舞台青嵐の柳小春の綺麗なバレエストレッチシーンが好き
って言ってた人が「雨の塔」観たら
いたるところで発狂すると思う(私はした)
奏音ちゃんバレエ習っているし、
もうずっと踊ってる姿、見ていたいな。

初見の舞台上で、小津が最初に矢咲の手をとったとき、
もしかしてこの子は
人の手を握ることを無意識に求めてしまうタイプの子なのかな……
と思って観ていたら、矢咲の説明で確定して、
奏音ちゃんの演技力やべえとなった瞬間。

雨の塔が扱っているテーマって、
だれかに必要とされたい、
埋まらりきらない心の窪み、
どうしようもないさみしさ、
生は繰り返される魂の死とか、
とても普遍的なことだと感じる。
しかもそれを成立させるためには
百合じゃないとありえなかったと感じる。

女の子の「大丈夫」は、大丈夫じゃないときに言うんだよ。

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