劇場版スタァライト感想と考察vol.1 大場なな視点で考察する『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』

アニメ
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注意
アニメ、ロンド・ロンド・ロンド、劇場版スタァライトに関してネタバレがあります。

まだスタァライト追いきれてない方は、まずはスタァライトをとにかく浴びてください。

アニメ、ロンド・ロンド・ロンド、劇場版スタァライトの時間軸に沿って考察を記します。

要点
劇場版スタァライトの大場ななは再演している
皆殺しのレヴューで大場ななの武器<輪>が遅れてやってきた理由
再生讃美曲とのつながり
純ななも運命

◆↓ 2017/4/17
聖翔祭の演目が決まる

2018/3/3
第99回聖翔祭
燃える宝石のようなキラめきを浴びてしまう。

2018/4/9
大場なな2年生
純那のメガネ変わる

2018/5/16
第100回聖翔祭オーディション開始

2018/5/25
第100回聖翔祭オーディション終了
◆↑ 木が枯れるまで再演。

■アニメ 2018/5/14
・ひかりの転入、華恋の飛び入りにより再演が変わる
・純那に抱かれ第99回聖翔祭から前に進める
・第100回聖翔祭

◆大場ななだけが記憶する2日間(ここは一部を除き劇場版での直接描写はなし。妄想も含む)
2019年5/14
・オーディションが始まる。
・ななの対戦相手は純那だったが、純那の星を落とし<輪>でポジションゼロしてレヴュー終了。
・ななが純那とだけ戦ったのではないかという根拠は、ロンド・ロンド・ロンドで純那の上掛けだけが地面に落ちている描写があり、その上に被さるようにして落ちたのはななの上掛けだと考えられるから。2018/5/14のオーディション(純那VSひかりVS華恋)の対決の後に見せかけて、実は2019/5/14のオーディション(純那VSなな)だったのではないかと考えている。
・華恋に関してはひかりが自主退学しているのでレヴューにそもそも出られる状況じゃない。
・1日目のオーディション時点の順位は、劇場版の進路面談順。

2019/5/15
・列車に乗って新国立第一劇場へ向かう8人
・純那は昨日のレヴューで負けた後、
2年のときのように切り替えて前を向き続けているわけでもなく、腐りかけ果実状態。

ここで劇場版の大場株式会社のスクリーンに映っていた言葉を純那が口にする。
「今の私には経験も、練習してきた時間も足りない。
舞台に立つための覚悟だって、全然……でも……今は、よ」

・8人は列車に乗ったまま、ひかりは華恋の運命の舞台から逃げたまま、一度舞台少女として死ぬ。

■ロンド・ロンド・ロンド
・大場なな、再びの再演
・再演のなかで純那への執着を深めていく
・星々の絆「つながったよ星の絆いつまでも守るよ」
口の動きとななの上掛けの落ちるタイミングから、
ロンド・ロンド・ロンドとアニメは違う時間軸で起こったレヴュー。
再演のななは、この台詞を純那に向けて言っていた。
・再演の果てに、2019/5/15に列車に乗ったままの自分たちは舞台少女として死ぬことを悟る。
・ワイルドスクリーンバロックの脚本を決意する。
・「待ってたよ、ひかりちゃん」
ひかりが華恋に別れを告げ、約束タワーブリッジを破壊する瞬間から新章の続きを始める。
・ロロロのエンディング再生讃美曲で、純那が映った後にななに切り替わり「それが眩しい」
第99回聖翔祭への執着から、星見純那への執着へ。

■劇場版スタァライト

・2019/5/14 再演
「友よ」は純那に向けて言っている。

オーディションは開かれない。
そのことで寮で6人が言い合いになっているのを見て
「みんな、しゃべりすぎだよね」

・2019/5/15 再演
オーディションが開催されなかったことで、純那にも変化があるか期待して見つめる。
しかし、台詞は変化するも、依然として腐りかけ果実状態。
「かなわないもの。天堂さんやあなたには。でも、今は、よ。いつか主役を掴むために、今は」
しかも、今度は真矢やクロディーヌのこと話しだして、いよいよ限界。

ワイルドスクリーンバロック開幕
《皆殺しのレヴュー》

再演カエル印の<舞>
後ろから走ってくる列車、ポジゼロして一度死んだ過去から送られてくる<輪>

大場ななはwi(l)d-screen baroque脚本時に、
<輪>を列車にのせて運ばせる演出はあらかじめ計算に入れていたと思う。

<輪>を乗せた列車が遅れてきたのではなく、
ななが予定より早く皆殺しのレヴューを始めてしまった。
純那のために再演してきたのに、
純那から他の女の子の名前がでてきて
いてもたってもいられなくなった。

「言葉だけじゃたりないよ」「その程度か」「ねえ本気だそうよ」などと純那に向けて歌う。
「列車は必ず次の駅へ。では舞台は?私たちは?」
真矢だけは舞台人として台詞を返してきて、だから・・・・・・なんで真矢ちゃんなの? 顔のなな。
本当に台詞を返してほしいのは純那なのに。
純那だけはななに背を向けて座り込んでいる始末。

ポジゼロを<輪>でとった後も、純那を待ち続けてしまうなな。
「なんだか強いお酒を飲んだみたい」と3回
純那に向けて台詞を投げるも、純那は台詞を返してくれない。

「私たち、もう死んでるよ」
この時、ななだけが血を浴びてないのは、ななは既に一度死んだ時間から来ているから。

ななが乗った車両は6人の乗る車両を切り離し、線路を先に進む。赤い二つの旗は華恋とひかり。ななはここで舞台少女愛城華恋の生まれる瞬間を観る。駅で華恋を見送った後、6人のいる地下鉄に戻る。
あの日、ロンド・ロンド・ロンドの再演の果てに見た自分たち舞台少女の死を語り、トマトを食べて純那へ美しい最期を与える役に戻る。

≪狩りのレヴュー≫
大場スクリーンに映されるのは、前述したとおり、
ロロロ前の時間の電車のなかで聞いた純那の台詞。

「君にしにたまふことなかれ」
最後までななは、純那に舞台少女として死んでほしくない気持ちだったが、
純那とけりをつけるために始めた再演。
脚本を書いた段階で音楽を流すこともあらかじめ決めていたので、
「なかれ」で音楽が被さる。

純那の放つ「星」のなかに、純那の言葉を探すなな。
そんな言葉では届かない。

チェキで純那の写真を撮る。
カメラはとどめおきたいという、ななの心情の象徴。
純那のキラめきをとどめておきたい、と同時に、
ななはこの時点で再演にまた足をいれかけている。

ななは、<輪>で純那の翡翠弓についた宝石を砕く。
今は、まだ届かない、と遠いところから見つめるだけの純那の武器を。
ななは純那に、このままキラめきを腐らせていくのなら、
舞台の上で死んでくれと<舞>を渡す。
二刀流だったから、ななは純那に<舞>を渡すことができた。
そして、<舞>を手にできたからこそ、
純那は自分が今この舞台の主役だと初めてななに
自分の台詞をぶつけることができた。

「終わったのかもしれない、私の再演が、今」

再生讃美曲の「その温度で私を救うの」は
純那の情熱のことも歌っていたのかもしれない。

T(ポジションゼロ)の泉の中には純那との思い出の写真と、
もう使わなくてよくなったカメラが沈む。
二人の歩いていく道筋もTを描く。

「いつかまた、新しい舞台で、一緒に」
純那の言葉を聞いて、大場ななは舞台に立つ進路を決めたのではないかと思う。

エンドロール。
イギリスとアメリカ。二人はそれぞれの大海原を渡る。
いつかまた新しい舞台に一緒に立つために。

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